第11回 血糖値が気になりはじめた方のサプリメント
 今回は、血糖値が気になる人のサプリメントを取り上げてみました。
 現在、糖尿病とその予備軍は、成人の6人に1人といわれています。もう他人ごとではありません。糖尿病予防のポイントは、規則正しい生活習慣とバランスのとれた食生活です。とはいっても、子供から大人まで何かと忙しい現代社会、「バランスのとれた食生活」が難しくなっていることも確かです。健康を維持するために、また病気の悪化を予防するために、食生活を正しつつ、足りないところはサプリメントで補ってみてはいかがでしょうか?
 血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖濃度のことです。基準値は空腹時で70〜
109(mg/dl)
です。血糖値が高い状態が続くと、血管や神経、細胞などに異常をきたし、体全体に障害が出てきます。
 すい臓から分泌されるインスリンの作用不足によって起こる代謝障害のことです。つまりインスリンの量が少なかったり、うまく働かなかったりすると、ブドウ糖がエネルギーとして
燃焼されず、血液中にそのまま残り、血液中のブドウ糖濃度が高い状態が続くことです。
 糖尿病が怖いのは、初期には自覚症状がほとんどない点です。神経障害、網膜症、腎症などの合併症を発症して初めて気づくというケースが多いのです。日頃から血糖値に留意するのは大切なことです。
 様々なサプリメントのうち、血糖値が気になる方の<トクホ>として許可をうけているのは、下記の5種類いずれかの成分を含んだ食品です。
主 成 分
特  性
難消化性デキストリン

馬鈴薯でんぷんから作られる水溶性の食物繊維。小腸で糖分が吸収される速度を遅らせ、食後の血糖値の上昇を穏やかにする

グアバ葉ポリフェノール

グアバの葉に含まれるポリフェノール。消化酵素の働きを抑えて糖の吸収を穏やかにし、食後の血糖値の上昇を抑える

小麦アルブミン

小麦の中の水溶性たんぱく質。でんぷんを分解する消化酵素(アミラーゼ)の働きを抑えて糖質(でんぷん)の消化吸収を遅らせ、食後血糖値の上昇を穏やかにする

L−アラビノース

甜菜(てんさい)(砂糖だいこん・ビートとも呼ばれる)などの野菜から抽出される糖質。砂糖を分解する消化酵素(シュークラーゼ)の働きを抑えるため、砂糖が小腸からほとんど吸収されず、血糖値の上昇を抑える。

豆(とう)鼓(ち)エキス

大豆発酵食品から抽出した成分。炭水化物や糖質を分解する消化酵素(αグルコシターゼ)の働きを抑えて糖分の吸収を遅らせ、血糖値の上昇を穏やかにする。

注:
<トクホ>とは、厚生労働省が認定する「特定保健用食品」のことです。
                      (知っ得!健康ワンポイント第7回参照)
具体的な商品名やメーカー名は厚生労働省ホームページ「特定保健用食品の表示許可品目一覧(累積)
(平成16年1月8日現在)」
よりご確認ください。
 <トクホ>は薬と違って食べる時間にそれほど神経質になる必要はありません。基本的にはいつ食べてもOKですが、一般に上記5種類のうち「豆鼓エキス」は食前に、それ以外は食後・または食事と一緒に摂るのが効果が高いといわれています。
 <トクホ>には用途や摂取量、または摂取する上での注意事項が書かれていますので、この表示をよく読み、それに従って利用しましょう。
 これらの<トクホ>は、お茶などの清涼飲料水のほか、味噌汁や白飯、豆腐、タブレットなど、様々な形態のものが市販されています。ご自分の生活スタイルにあったものを選びましょう。日常的に利用するために、調理の材料として活用するのも一つの方法です。
 一般的に吸収が早いのはドリンクタイプ、粉末、顆粒、カプセル、錠剤の順です。価格が気になる場合は、メーカーにもよりますが、ドリンク類より錠剤タイプのほうが経済的です。
 いくら効果があるからといって、<トクホ>だけを一度にたくさん食べたり、それだけを
食べ続けるような偏った食べ方はよくありません。食生活の基本は主食、主菜、副菜をそろえ、色々な食品をバランスよく食べることです。<トクホ>をはじめサプリメントはあくまでも足りない部分を補うもの。それをメインにしてしまうと結局はバランスを崩し、かえって健康を害してしまいます。
 糖尿病の薬を服用している方は、これらのサプリメントと併用すると低血糖の症状を起こす可能性もあります。利用する前に必ずかかりつけの医師又は薬剤師に相談してください。
 いかがでしたか?

 サプリメントは用い方次第。それぞれが自分の生活習慣を見直し、食生活の状況をしっかりと把握して、適したサプリメントでカバーする。そんな地道な生活スタイルの積み重ねが健康の維持につながります。

本部 保健推進課
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