第1回 身体計測について
 街で真新しいスーツに身をつつんだフレッシュマンたちをたくさん見かけるようになりました。今年度も保健師から新たな健康情報をお伝えします。
 人生80年時代、元気にそして健康で過ごすためにも健康診査は欠かす事は出来ません。印刷健保では今年も皆様の事業所に巡回して健康診査を実施いたします。
 皆様は健康診査をどの様に利用していますか?ただ職場で受けろといわれるからと漫然と受けてはいないでしょうか?そして健診結果が「異常なし」だからと安心していませんか?
 健康診査は自分自身の健康状態を知る貴重なチャンスです。
 今年一年、このホームページで健診の目的、検査結果からわかること、そして検査と生活習慣病との関係などをお話します。
 健康診査の目的を十分に理解し、これからの生活に役立てられるようになりましょう。
 それでは、第1回目は身体計測についてです。

 生活習慣病をはじめとする病気や体の異常を早期に発見するとともに、体全体の健康状態をチェックすることにあります。
   目 的:肥満の程度を調べます。
 肥満の程度はBMI(Body Mass Index体格指数)で判定します。
 体重と身長のバランスをチェックして、体の状態を調べる指数です。自分がやせているのか、肥満なのかを調べる簡単な計算法として、国際的にも広く使われています。
       計算式は   BMI = (体重Kg)÷(身長m)2  
(例) 身長165cm・体重65kgなら 65÷(1.65×1.65)=23.9(BMI)
判 定
や せ
標 準
肥 満
BMI
18.5未満
18.5〜25
25以上
日本肥満学会肥満判定基準による



肥満度を測定する別の方法として体脂肪率を調べる方法もあります。これは体重に占める脂肪の重量の割合をパーセンテージで表わしたものです。正確な測定は難しく、多く行われている方法は推定値です。
 肥満は生活習慣病といわれる高血圧、高脂血症、糖尿病、心筋梗塞などを引き起こす原因の一つと考えられます。また腰痛、膝関節の障害や睡眠時無呼吸症候群の原因ともなります。
 ほかの検査で異常がない方でも、体重はBMIが「20〜24」の範囲内に収まるようにしましょう。
運動不足


過食、欠食によるまとめ食い(1日の食事回数を減らすかわりに1回の食事で食べる量を増やすこと)、遅い夕食時間、早食い、偏った食事
アルコールの飲み過ぎ
ストレス
運  動
・有酸素運動・筋力トレーニング・ストレッチを組み合わせて行う
・少しずつでも毎日行う
・日常生活の中で体を動かす工夫をする
食  事
・暴飲暴食をさける
・1日3食きちんと摂り、間食や夜食を摂らない
・ゆっくり良く味わって食べる
アルコール
飲酒量に気をつける
ストレス
リラックスできる方法を見つけ、ストレスをためないように
体重チェック
毎日行う。効果を数値で確認する事は何より大事。基礎代謝量や体
脂肪率のわかる体重計を使えば体内の状態を把握できます

 以上のようなことに留意し適正体重を保ちましょう。自分の理想的な体重は最も良い体調を保てます。個人差はありますが、20才代前半の頃の体重が一つの目安となります。また体重の減量をするときには月1〜2Kg を目標に気長に減量する事が無理なく実行できるコツです。

 健診結果を健康状態を知るバロメーターとして活用し、ご自分の生活習慣の見直しと改善に役立ててください。
本部 保健推進課
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